中日ドラゴンズの新守護神として活躍する松山晋也投手。
188cmの長身から最速159km/hの直球を投げ込む本格派右腕ですが、実は大学時代は登板機会が少なく、育成ドラフトからのスタートでした。
「なぜ育成指名だったのか?」と思う方も多いのではないでしょうか。
そこには、遅咲きながらも努力で這い上がってきた“苦労人ならではのエピソード”があります。
この記事では、松山晋也投手の学歴・経歴、育成指名だった理由、守護神に至るまでの道のりを詳しくまとめていきます。
松山晋也のプロフィール

名前 | 松山 晋也(まつやま しんや) |
生年月日 | 2000年6月23日(25歳) |
出身地 | 青森県上北郡天間林村(七戸町) |
身長/体重 | 188cm/92kg |
投打 | 右投げ右打ち |
ポジション | 投手 |
背番号 | 90 |
所属 | 中日ドラゴンズ |
プロ入り | 2022年 育成ドラフト1位 |
経歴 | 八戸学院野辺地西高等学校→八戸学院大学→中日ドラゴンズ |
松山晋也投手は、188cmの長身から投げ下ろす150km/hを超えるストレートとフォークボールを武器にする本格派右腕です。
2022年の育成ドラフト1位で中日に入団し、翌年には支配下登録を勝ち取り一軍デビューを果たします。
そして、ライデル・マルティネス投手が巨人に移籍した2025年は、新守護神を任されるまでに成長しました。
松山晋也の学歴・経歴

✔︎学歴まとめ(小学校〜大学)
- 七戸町立天間西小学校
- 七戸町立天間舘小学校
- 八戸学院野辺地西高等学校
- 八戸学院大学
松山晋也投手は、小学校2年生の時に天間西ジャイアンツで野球を始め、中学では軟式野球部に所属していました。
高校は青森県の八戸学院野辺地西高校に進学。
しかし甲子園出場経験はなく、全国的に名前が知られる選手ではありませんでした
その後進学した八戸学院大学でも、1・2年生の時はリーグ戦登板の機会がなく、目立った成績は残せません。
リーグ戦デビューしたのは3年生の秋で、4年時春もリリーフで4試合に登板したのみだったため、大きな注目を集めるまでには至りませんでした。
転機となったのは4年秋で、リリーフ登板すると6回2/3を投げて11奪三振を記録し、一気に注目を浴びる存在に。
松山晋也はなぜ育成指名だったのか?

なぜ育成指名だったのか?理由を考察
松山晋也投手は大学4年秋に好投を見せ、一気に評価を高めましたが、最終的には2022年育成ドラフト1位での指名にとどまりました。
その理由としては、以下が考えられます。
- リーグ戦での登板が少なかった
- アピールのタイミングが遅かった
- 素材型の評価だった
リーグ戦の登板は大学3年生の秋と遅く、4年春もわずか4試合のみだったため、実績不足と見られたのではないでしょうか。
また、結果を出して注目され始めたのが大学4年秋からだったので、評価を高めるには時間が足りなかったのだと思います。
以上から、球速や潜在能力は評価されつつあったものの、他の選手に比べて実績が少なかったため、即戦力というより育成前提の指名になったのだと思います。
ド根性伝説がヤバい!
松山投手と言えば、育成指名にまつわるエピソードも強烈です。
- ドラフト前日にはグラウンドに布団を敷いて寝た
- プロ志望届は全国一番乗りで提出

漫画みたいな話だけど、松山投手なら本当にやりそうで納得!
「絶対にプロになる」という強い思いと覚悟を行動で示し、話題になりました。
まさに“ド根性伝説”と言えるエピソードで、ファンからも「苦労人だけど熱すぎる!」と応援される理由のひとつになっています。
ドラフト前の悔しさが、今の守護神としての活躍に繋がっているんでしょうね。
松山晋也のプロ入り後の経歴


松山投手は、2022年に育成ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団しました。
支度金300万円、年俸300万円で仮契約を結び、背番号は211番でした。
2023年からの経歴を見ていきましょう。
2023年:支配下登録・プロ初登板
育成選手としてスタートした2023年は、ウエスタンリーグに21試合出場して、0勝1敗10セーブ・防御率3.26の成績を残し、6月に支配下登録されます。
背番号は90番になり、年俸は推定420万にUPしました。
その後、腰の違和感で一時抹消されるも、すぐに復帰し、安定した投球を継続。
8月からはライデル・マルティネス投手の前(8回)を任されるほどの信頼を得ました。
最終的には36試合に登板、防御率は1点台をキープし、17ホールドを記録。
育成出身ながら、チームの勝利に欠かせない存在となりました。



デビュー戦の三者連続三振は本当に痺れました!
「育成からこんな投手が出てくるのか」とファンが一気に沸いた瞬間でしたね
2024年:1軍でリリーフとしてフル回転し、最優秀中継ぎ投手に選ばれる
2024年は前年の活躍が認められ、開幕から一軍スタートとなります。
しかし、開幕のヤクルト戦では味方のエラーも相まってアウトを一つも取れず4失点し、翌日の試合でも1失点を喫するなど苦難のスタートとなりました。
しかし、ここでへこたれる松山投手ではありませんでした。
4月以降は安定した投球を見せ15試合連続無失点、6月2日から8月7日は21試合連続無失点を記録します。
また、8月7日にはドラゴンズの大先輩である浅尾拓也さんに次ぐ、プロ野球歴代2位記録となる21試合連続ホールドを達成しました。
また、地元バンテリンドームでは27試合に登板し無失点と、セットアッパーとしての確固たる地位を獲得。
最終的には、59試合で2勝3敗41ホールド、防御率1.33を記録し、最優秀中継ぎ投手に選ばれる大活躍のシーズンとなりました。
2025年:新守護神として大活躍しドラゴンズの顔に
2025年は、守護神のライデル・マルティネス投手が巨人に移籍し、「守護神は誰が務めるのか!?」に注目が集まっていました。
その大役を任されたのが、前年に最優秀中継ぎ投手を受賞した松山晋也投手でした。
シーズン序盤からクローザーとして登場すると、7月3日まで両リーグトップの28セーブを挙げ、セーブ機会では成功率100%を誇ります。
しかし、右尺骨肘頭疲労骨折が判明し、選出されていたオールスターも辞退となり、登録抹消となってしまいました。



チームの32勝のうち松山投手は28試合に投げていたので、疲労が溜まってしまったのでしょうね
守護神不在の間はチームも苦しい状況となりましたが、松山投手は約1か月後の8月9日に復帰。
その後も安定感ある投球を続け、9月5日までセーブ機会成功率100%をキープしました。
シーズン終盤には、巨人に移籍した前守護神ライデル・マルティネス投手とセーブ王を争う展開になり、守護神として日々成長を見せています。
松山晋也の魅力と今後の期待(個人の感想)


筆者が思う松山投手の魅力は、マウンド上での鬼気迫る表情とド迫力の投球スタイルです。
マウンドでの目力は鬼気迫るものがあり、バッターボックスから見てあの表情で豪速球を投げられたら、気迫に負けてしまうのではないと思います。
また、絶対的守護神に共通する「出てきたら今日はもう無理かな」と思わせるオーラを纏っており、まさにクローザーとしての風格が出てきているのではないかと思います。



今年の松山投手は、昨年までのマルティネス投手と同じ雰囲気を感じますね
さらに注目すべきは、年齢がまだ20代前半という若さです。
経験を積みながら気迫だけでなく冷静さも身につけていけば、球界を代表する守護神へと成長していく可能性は十分にあるでしょう。
また、育成ドラフト出身というバックグラウンドも、松山投手の魅力をより際立たせています。
どんな逆境でも諦めず、結果を出してきたからこそ、ファンも「この人なら大丈夫」と信じられるのだと思います。
今後はケガの再発を防ぎつつ、1年を通して安定した投球を見せられるかどうかが鍵になりそうです。
守護神として、そしてドラゴンズの勝利を支える柱として、さらなる飛躍を期待せずにはいられません。
そして、2026年はWBCがあります。
松山投手が日本代表のクローザーとしてマウンドに立つ姿を、多くのファンが心待ちにしているのではないでしょうか。



ケガの状態は心配ですが、今年の成績であれば日本のクローザーとして選ばれる可能性は十分ありますね
まとめ
松山晋也投手は、青森県出身の本格派右腕で、八戸学院野辺地西高校から八戸学院大学を経てプロ入りしました。
大学時代は登板機会が少なく、注目を集めるのが遅かったため、2022年に育成ドラフト1位という形で中日ドラゴンズに入団となりました。
それでも持ち前の根性と努力で頭角を現し、2023年には支配下登録を勝ち取り1軍デビュー、2024年には最優秀中継ぎ投手を受賞しました。
そして2025年には守護神を任され、ドラゴンズの勝利に欠かせない存在へと成長しました。
「育成出身」という逆境を力に変え、驚異的な成長を遂げている姿はまさにドラマそのもの。
今後もさらなる飛躍を遂げる松山投手から目が離せません。
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