愛知県豊明市で、全国初の「スマホ使用条例」が、8月開会の市議会定例会に提出されることがわかりました。
対象が生活必需品となっているスマホだけに、SNSでは早くも賛否両論が巻き起こっています。
条例によって、スマホユーザーに何か制限がかかるのでしょうか?
罰則はあるのか?なども気になるところです。
そこで今回は、愛知県豊橋市の「スマホ使用条例」についてまとめてみました。
愛知県豊明市の「スマホ使用条例」の内容
スマホ使用条例の内容は以下のとおりです。
- 豊明市の全住民が対象
- 2025年10月1日から施行
- 仕事や勉強以外の余暇時間にスマートフォンやタブレット端末を使うのは1日2時間以内を目安とする
- 睡眠時間確保のため、子どものスマホの使用を小学生までは午後9時、中学生以上は午後10時までを目安とする
- スマホやタブレットの他、ゲーム機器やパソコンなども対象とし、家庭でのルール作りを推奨する
- 罰則はない
豊明市の全住民が対象で、余暇時間のスマホやタブレットの使用を1日2時間以内を目安にしています。
罰則はなく、あくまで努力目標となっています。
愛知県豊明市が「スマホ使用条例」を制定する背景

スマホ使用条例が制定された背景は、以下のとおりです。
福祉施策を進める中で、子どもがスマホにのめり込み過剰に使う事例や、親が乳幼児に長時間使わせる事例などを把握し、対策を検討する中で条例制定を決めた。
出典:読売新聞オンライン
市としては、子供のスマホの長時間使用に対する対策のようですね。
豊明市の小浮正典市長は、条例に関して
「スマホが便利な生活ツールであることを前提に、社会問題として適正使用を市民に考えてもらいたい」
出典:読売新聞オンライン
としています。
愛知県豊明市の「スマホ使用条例」に関するネット上の声は?

スマホ使用条例に対するSNS上の声を見てみましょう。
こんな無意味なことやる前にもっとやるべき事山ほどあると思う。
もっと早くに出して欲しかった。今さら感があってもう子どもなんて言うこと聞かない。
昼飯食ってて噴飯するかとおもったわ笑 無駄すぎる笑
これ、条例で決めること? なんか違和感しかない。
まぁ、時代ですなぁ~…。 ルール・法規は守りましょう。
これは時代錯誤にも程がある。
SNS(X)では、どちらかと言うと否定的な意見が多いように感じられました。
あくまで一部の意見を抜粋したものですので、気になる方はご自身でSNSをチェックしてみてくださいね。
批判的な声に対して豊明市が声明を発表
一部メディアが「豊明市がスマホ1日2時間条例案を提出」などと報道したことをきっかけに、SNSを中心に批判的な声が上がっている事を踏まえ、豊明市が声明を発表しました。
- 豊明市は一連の報道に対し、「主にネット上で誤った記述が散見される」
- 豊明市市長である小浮正典氏の名義で、条例案の前提として「スマホなどが便利で生活に欠かせないことを肯定的に認めている」
- 「時間をどのように使うかは各自の自由であることは当然のこと」
- 「目安を参考に、各自の使用時間や使用時間帯などを見つめ直してほしいと考えている」
- 2時間以内という制限についても「あくまで目安」
- 「一人一人に、必要な睡眠時間、食事や運動など生活全般、学習、家庭内での役割、家族をはじめ大切な方とのコミュニケーションなど、1日の過ごし方を見つめ直して、いずれも支障がないのであれば、2時間が3時間、4時間となったとしても何ら問題はないと考えている」
- 「休日は長く使用するといったことも各自で支障がなければ同様に問題はない」
- この条例案には「~なければならない」や「~努めなければならない」など市民の権利を制限する文言はない
出典:ITmedia NEWS
強制ではなく、2時間以内もあくまで目安であり、市としてはスマホの利用時間について見つめ直す機会を提供したかったようですね。
インフルエンサーからも批判的な声が上がっていたため、早めの対応は良かったのではないでしょうか。
ちなみに、現状はまだ「案」が提出されただけなので、今後は議会での審議を経て可決された場合に施行となります。
まとめ
全国で初めて愛知県豊明市で制定される予定の「スマホ使用条例」について見てきました。
スマホは私たちの生活必需品ですので、SNSでの注目度も高いようです。
罰則は特にありませんが、豊明市も声明を出すなど賛否両論が巻き起こっているので、今度の動向に注目です。