柳裕也はFAのBランク!移籍するなら横浜かソフトバンク?残留もある?

中日ドラゴンズの柳裕也投手が、2024年8月18日に国内FA権を取得しました。

入団以来7年間、安定感ある投球でチームを支えてきた右腕は、この先どのような選択をするのでしょうか。

本記事では、FAを行使した場合に発生する補償内容、移籍先として注目される球団、さらには残留の可能性について見ていこうと思います。

目次

柳裕也が2024年8月にFA権を獲得!単年契約の意味するものとは

昨オフの契約更改では、球団から複数年契約の提示があったものの、柳投手はあえて単年契約(3800万円減の推定年俸1億1000万円)を選択しました。

翌年に国内FA権を取得することを考えると、「FA移籍を前提にした単年契約なのでは?」と受け止められても不思議ではありません。

では、柳投手は本当に移籍を見据えて単年契約を選んだのでしょうか。

それとも別の思惑があったのでしょうか。

移籍を前提にした単年契約の可能性

複数年契約を蹴って単年を選んだことは、やはり「FA権を行使して移籍すること」を視野に入れているのではないか、という見方が根強くあります。

FA市場で自らの価値を最大化するためには、複数年契約よりも単年契約を選んでおく方が有利だからですね。

特に、常に先発投手の補強を狙う球団や、豊富な資金力を持つ球団にとって、柳投手のような計算できる先発は魅力的な存在です。

そのため「単年契約は、そうした球団への移籍を意識した布石ではないか」との声が聞かれるのも自然なことでしょう。

前年の成績から2025年シーズンに向けた覚悟を示した可能性

一方で、単年契約は「中日で再び結果を残すための覚悟」と捉えることもできます。

2024年シーズンの柳投手は13試合登板で4勝5敗、防御率3.76と悔しい成績に終わりました。

本人も

「振り返るところを探すのが難しいぐらい、自分としては何もできていないに等しいシーズンでした」

出典:中日スポーツ

と語り、厳しい自己評価を下しています。

それでも、シーズン終了後の秋季キャンプには最年長でありながら沖縄組に志願して参加しました。

若手に混ざってトレーニングを積み、再起を図ろうとする姿勢は、移籍を前提にした行動というよりも「もう一度、中日でエースとして結果を出す」という意志の表れにも見えます。

つまり、単年契約はFA権を利用して移籍の選択肢を広げるためだけではなく、2025年シーズンに勝負をかけるための挑戦でもあると考えられるのではないでしょうか。

柳裕也はFAのBランク!移籍ならどんな補償が発生する?

FA選手には、年俸ランキングに応じて「Aランク」「Bランク」「Cランク」の3区分があります。

柳裕也投手は、その中でBランクに該当すると見られています。

Bランクとは、FA宣言した日本人選手のうち、旧所属球団での年俸が4位から10位までの選手のことを言います

2025年シーズンの中日ドラゴンズ年俸ランキングはこんな感じです。

ランキング選手名年俸
1位中田 翔30,000万円
2位マルテ15,000万円
3位髙橋 宏斗12,000万円
4位大野 雄大12,000万円
5位柳 裕也11,000万円
6位マラー10,000万円
7位大島 洋平10,000万円
8位ボスラー10,000万円
9位メヒア10,000万円
10位清水 達也9,500万円
koudai

柳投手は日本人選手で4位なので、Bランクになるわけですね

もしBランクの選手が他球団へ移籍した場合、移籍先の球団は元の球団に対して以下いずれかの補償を行う必要があります。

  • 人的補償1名+旧年俸の40%相当の金銭(外国人選手とプロテクトされた28名を除くの支配下選手名簿から)

または

  • 年俸の60%相当の金銭のみ

※1回目のFA宣言についての条件飲み記載しています

つまり、柳投手を獲得する球団は「即戦力選手1人+年俸の40%」を払うか、「年俸の60%」を差し出さなければなりません。

それでも「欲しい」と思わせるだけの投球術と実績を柳投手は持っており、補償リスクを承知で獲得に乗り出す球団が出てくる可能性は高いでのはないでしょうか。

柳裕也がFAで移籍するなら横浜DeNAかソフトバンクが有力?

柳裕也投手がFAで移籍を選んだ場合、有力候補として名前が挙がるのが横浜DeNAベイスターズとソフトバンクホークスです。

ともに先発投手の強化を常に課題としており、柳投手のように安定してイニングを投げられる投手は喉から手が出るほど欲しい存在。

それぞれの球団事情を見ていきましょう。

横浜DeNAベイスターズ

柳裕也投手の移籍先として、横浜DeNAベイスターズが有力視される背景にはいくつかの要素があります。

まず、柳投手は横浜高校出身であり、先輩の筒香嘉智選手や後輩の度会隆輝選手が在籍しています。

さらに、中日時代の同期・京田陽太選手、元同僚のビシエド選手、そして明治大学で同学年だった佐野恵太選手もいるため、チームに馴染みやすい環境が整っていると言えます。

こうした人的つながりは、選手にとって大きな安心感につながるでしょう。

次に、横浜DeNAは毎年優勝争いに加わる戦力を誇っており、2024年には日本一を達成しました。

常に頂点を狙うチームでプレーできることは、柳投手にとって大きな魅力です。

ただし、先発投手陣には課題も残っています。

2025年シーズンは、東克樹投手(14勝8敗)、A.ケイ投手(9勝6敗)、A.ジャクソン投手(10勝7敗)、藤浪晋太郎投手(1勝0敗)が主力ですが、計算できる投手は実質3人程度に限られ、厚みを欠いているのが現状です。

阪神に大差をつけられて優勝を逃した要因の一つが先発陣の層の薄さであり、オフの補強ポイントとして依然注目されています。

ここに柳投手が加われば、信頼できる先発の柱がもう一枚増えることになります。

さらに強力な横浜打線との相乗効果で、リーグ優勝や日本一奪還の可能性を一層高めることができるでしょう。

ソフトバンクホークス

柳裕也投手の移籍先候補として、福岡ソフトバンクホークスが挙げられるのにはいくつかの背景があります。

まず、柳投手は宮崎県都城市の出身であり、ソフトバンクはまさに地元九州の球団です。

少年時代にはホークスの春季キャンプを訪れていたこともあり、縁の深い球団でプレーする姿は地元ファンにとって大きな話題となるでしょう。

さらに、ホークスは毎年「優勝」を目標に掲げる常勝軍団であり、勝ち星を計算できる先発投手の補強には常に積極的です。

2025年シーズンは、以下のように二桁勝利投手が4人も揃い、投手陣の層の厚さが光りました。

  • リバン・モイネロ:12勝3敗
  • 大関友久:13勝5敗
  • 有原航平:12勝9敗
  • 上沢直之:11勝6敗
koudai

まさに盤石と言えるメンバーですね!ここに柳投手が加わったらまた優勝しちゃいそう

それでも序盤には故障者が相次ぐなど、不安要素がゼロではありません。

だからこそ、柳投手のような計算できる先発投手の獲得は、チームの安定感をさらに高める補強策として大きな意味を持つでしょう。

強力な打線と鉄壁のリリーフ陣を兼ね備えたホークスに、柳投手という信頼できる先発の柱が加わることで、リーグ優勝はもちろん、日本一奪還に向けた大きな後押しとなるのではないでしょうか。

柳裕也のFAに巨人も参戦を表明!

クライマックスシリーズ・ファーストステージで敗退が決まった10月12日、巨人が中日・柳裕也投手のFA戦線に参戦してきました。

巨人が今季国内FA権を取得した中日・柳裕也投手(31)の獲得に向けた調査を行っていることが12日、分かった。同権利を行使した場合に備える。

出典:サンスポ

今季の巨人は、山﨑伊織投手以外に安定して計算できる先発が少なく、戸郷翔征投手の不調もあって先発陣の再構築が課題となっていました。

そのため、安定感と実績を兼ね備えた柳の存在は、まさに補強ポイントに合致します。

巨人であれば年俸アップに加え、複数年契約を提示してくる可能性が高く、柳にとっても魅力的な条件となる可能性は高そうです。

koudai

ただ、FAは家族の意向も重要だと言われますので、柳投手も「家族が一番幸せに暮らせる場所」を考えて決断するのではないでしょうか。

いずれにしろ、今オフのFA市場では、横浜DeNAやソフトバンクに加え、巨人も加わったことで、争奪戦がさらに激しさを増しそうです。

柳裕也はFAせずに残留の可能性もある?(個人的な見解)

筆者撮影(現地バンテリンドームにて)

中日ファンとしては、やはり柳投手には残留し、ドラゴンズのユニフォームで優勝を目指してほしいところです。

実際、柳投手がFA権を行使せず中日に残留する可能性も十分にあると考えられます。

その理由としては、2024年の秋季キャンプでは、最年長でありながら自ら沖縄組に志願して参加したことです。

若手と同じ環境で自分を追い込み、復活を誓う姿勢は「移籍を前提にしたもの」ではなく、「中日でもう一度結果を残す」という強い決意の表れと受け取れます。

さらに、立浪前監督の方針で育成が進んだ若手が力をつけており、チーム力は確実に上昇しています。

Aクラス入りも現実味を帯びてきており、柳投手にとっても「もう少しで結果が出るチーム」と感じられるはずです。

加えて、2026年にはバンテリンドームにホームランテラスが新設され、これまでとは違う攻撃的な野球が期待できます。

koudai

ホームランテラス席については、こちらの記事で詳しく解説しています

柳投手にとっても勝ち星を計算しやすい環境となり、これまで課題となってきた「援護点不足」も改善される可能性があります。

koudai

もちろんテラスの設置によって被本塁打のリスクは増えるかもしれませんが、成長著しい打線の援護を考えれば、メリットの方が大きいのではないかと思います

個人的には、柳投手が中日に残り、エースとしてチームを引っ張りながら黄金期を築いていく姿をぜひ見たいと思います

まとめ

柳裕也投手は2024年8月に国内FA権を取得し、2025年シーズンを前に去就が注目されています。

契約更改で複数年契約を蹴って単年契約を選んだ背景には、FA移籍を見据えた動きと見る声もあれば、不本意なシーズンを経て「もう一度結果で評価を勝ち取りたい」という覚悟の表れと見る見方もあります。

FAで移籍した場合、柳投手はBランクに分類されるため、獲得球団には「人的補償+金銭」あるいは「金銭のみ」の補償が発生します。

それでも、地元・横浜高校出身という縁のある横浜DeNAベイスターズや、常勝軍団であり地元九州を本拠地とするソフトバンクホークスが有力候補として名前が挙がっています。(巨人もクライマックス後に参戦を表明しました)

一方で、シーズン後の秋季キャンプに最年長で志願参加するなど、中日での再起を誓う姿勢も見せており、残留の可能性も十分に考えられます。

いずれにしても、柳投手の決断はチームの将来だけでなく、セ・リーグ、さらにはプロ野球界全体に大きな影響を与えることになるでしょう。

2025年のシーズンオフは、柳裕也投手の動向から目が離せません。

koudai

柳投手の超美人な奥さんについて知りたい方は、こちらの記事もぜひ読んでみてください

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この記事を書いた人

中日ドラゴンズの選手について書いています。
1999年に中日ドラゴンズの渡邉選手のサヨナラ試合を見て感動し、大の野球ファンになりました。
優勝の日に名古屋ドームのパブリックビューイングで観戦したのはいい思い出です。
推しの球団は中日ドラゴンズ。
数年後の黄金期到来を期待して、日々応援の気持ちでブログを書いています。

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