2025年のドラフト会議が近づいてきましたが、中日ドラゴンズは誰を1位指名するのでしょうか。
今季は若手投手の台頭が見られる一方で、即戦力投手の補強や、長打力のある右打者の獲得も急務となっています。
チームの将来を左右する重要なドラフトになることは間違いありません。
本記事では、ドラゴンズの1位指名候補と言われている石垣元気投手(健大高崎高)・中西聖輝投手(青山学院大)・立石正弘内野手(創価大)の3選手を紹介していきます。
それぞれの特徴や中日との相性を解説しつつ、最後に筆者による1位指名予想もしてみました。
【2025年ドラフト予想】中日ドラゴンズの上位指名は投手?

2025年のドラフト会議を前に、中日ドラゴンズがどのポジションを最優先で補強するのか注目されています。
チーム事情を見ると、先発ローテの世代交代や中継ぎの層の薄さが課題となっており、今年は「投手中心のドラフト」になる可能性が高いと見られています。
先発陣に関しては、2025年シーズンは大野雄大・松葉貴大などベテランの奮闘があったものの、柳裕也・高橋宏斗は思うような結果を残せず、新人の金丸夢斗も2勝にとどまりました。
また、リリーフ陣もシーズン終盤は打たれるシーンが目立ち、クローザーの松山晋也に繋ぐまでの中継ぎの再建が急務です。
そうした背景からも、中日は“即戦力投手”を上位で狙う方針を固めつつあるのではないかと思われます。
では、具体的にどんな選手が注目されているのかを見ていきましょう。
中日ドラゴンズのドラフトで注目されている3選手

10/8の中日スポーツの記事で、上位指名選手について以下のように報道されました。
中日は8日、ナゴヤ球場に隣接する選手寮「昇竜館」でスカウト会議を行い、上位指名候補として健大高崎高の石垣元気投手、青学大の中西聖輝投手(智弁和歌山高)、創価大の立石正弘内野手(高川学園高)の名前を挙げた。
出典:中日スポーツ
名前が上がってる3名は、他球団も狙ってくるであろうドラフトの目玉選手です。
- 石垣元気投手:最速158キロのストレートが魅力で、高校生ナンバーワン右腕と評される
- 中西聖輝投手:最速152kmのストレートとフォークを始めとした多彩な変化球が魅力
- 立石正弘内野手:大学2年時に三冠王を獲得したスラッガーでポジションは内外野守れる
koudai先発投手が2人入っているところを見ると、やはり投手中心のようですね
それぞれの選手の特徴を見ていきましょう。
石垣元気投手(健大高崎高)
| 名前 | 石垣 元気(いしがき げんき) |
| 生年月日 | 2007年8月16日(18歳) |
| 出身地 | 北海道 |
| 身長/体重 | 178cm/78kg |
| ポジション | 投手 |
| 投打 | 右投げ両打ち |
| 経歴 | 小学校:柏木ジュニアーズ(幌別西小より野球開始) 中学校:洞爺湖リトルシニア(登別西陵中) 高校:健大高崎高等学校 |
| 特徴 | 最速158km/hのストレート |
健大高崎高のエース・石垣元気投手は、最速158km/hのストレートを誇る本格派右腕です。
力強い直球に加え、スライダー・カットボール・カーブ・チェンジアップ・フォーク・スプリットと、多彩な変化球で相手を翻弄する技術も持ち合わせています。
健大高崎では、1年春からベンチ入りを果たし、すでに145km/hをマークします。
2年春のセンバツ大会では5試合に登板して優勝に大きく貢献し、一気に全国区の存在となりました。
続く夏の甲子園でも1回戦で153km/hを計測し、その圧倒的な球威を見せつけた。
さらに、2025年夏にはU-18日本代表にも選出され、「ラグザス presents 第32回WBSC U-18ワールドカップ」では世界準優勝に貢献。
国際舞台でも150km/h超の速球を連発し、ドジャース、ヤンキース、フィリーズなど複数のMLB球団が視察・面談に動くなど、注目度は急上昇しています。
将来的にはメジャー挑戦を視野に入れているようですが、現時点では「まずはNPBで勝負したい」と語るなど、冷静な一面も持ち合わせています。
実力と将来性を兼ね備えており、2025年の高校No.1右腕と言われています。



メジャーも注目するほどの逸材なので、将来性ではNo.1と言えそうですね
中西聖輝投手(青山学院大学)
| 名前 | 中西 聖輝(なかにし まさき) |
| 生年月日 | 2003年12月18日(21歳) |
| 出身地 | 奈良県 |
| 身長/体重 | 182cm/90kg |
| ポジション | 投手 |
| 投打 | 右投げ右打ち |
| 経歴 | 新沢小→光陽中→智辯和歌山高 |
| 特徴 | 高校3年時に夏の甲子園優勝。大学3年時に4冠、4年秋は最優秀投手、ベストナイン |
青山学院大学のエース・中西聖輝(なかにし まさき)投手は、最速152km/hのストレートを武器に、スライダー・カーブ・フォーク・チェンジアップを巧みに操る本格派右腕です。
智弁和歌山高では、3年夏にエースとして甲子園優勝の経験を持っています。
青山学院大進学後も着実に力を伸ばし、3年春から投手陣の主力として活躍。
リーグ戦では通算8勝0敗、全国大会でも3勝を挙げるなど抜群の安定感を誇り、春秋あわせてリーグ戦・全国大会の4冠を達成しています。
また、4年夏には日米大学野球選手権に出場し、日本の大会3連覇に貢献するなど、日本代表としての実績も誇ります。
150km/h前後の伸びのあるストレートで押し込み、鋭いスライダーやフォークで空振りを奪うスタイルは完成度が高く、大学球界屈指の即戦力右腕として複数球団から注目を集めています。



完成度の高い即戦力右腕は、中日の補強ポイントと合致しますね
立石正弘内野手(創価大学)
| 名前 | 立石 正弘(たていし まさひろ) |
| 生年月日 | 2003年11月1日(21歳) |
| 出身地 | 山口県 |
| 身長/体重 | 180cm/87kg |
| ポジション | 内野手 |
| 投打 | 右投げ右打ち |
| 経歴 | 華浦小→高川学園中→高川学園高 |
| 特徴 | 大学2年に三冠王を獲得した大学No1.スラッガー |
創価大学の主砲・立石正弘選手は、180cm・85kgのどっしりとした体格から豪快なスイングを放つ右のスラッガーです。
逆方向にも強い打球を飛ばせる対応力に加え、50メートル6秒0の俊足を持ち、二塁・三塁・外野もこなす走攻守そろった万能型プレーヤーです。
高川学園高では3年夏の甲子園で本塁打を記録し、創価大進学後は2年春にリーグ最多5本塁打で三冠王を獲得。
秋には首位打者を獲得し、全国レベルの打撃力を証明しました。
さらに、明治神宮大会では10安打の大会新記録を樹立して準優勝に貢献。
春リーグ戦でも打率.400、5本塁打、16打点と安定した成績を残しています。
また、母親は1992年バルセロナ五輪に出場した元バレーボール選手というスポーツ一家の出身でもあり、その高い身体能力と勝負強さは、まさにアスリートの遺伝子を受け継いでいるといえます。



2026年からバンテリンドームに新設されるホームランテラスは、立石選手の打撃力を活かすのに最高の条件かもしれませんね。
2025年ドラフトでドラゴンズが1位指名すべき選手(筆者の個人的見解)


筆者が思う2025年のドラフトでドラゴンズが1位指名すべき選手は、青山学院の中西聖輝投手です。
理由は以下の通りです。
- 中日の補強ポイントと合致している
- 完成度が高く即戦力になれる
中日の最大の課題は「先発ローテの再構築」です。
2025年シーズンは、ベテランの大野雄大・松葉貴大が奮闘する一方で、柳裕也・高橋宏斗の不調や、金丸夢斗の成長途上など、計算できる投手が限られていました。
この現状を考えると、即戦力としてローテを支えられる投手の指名が最優先といえるでしょう。
他の2人も魅力はありますが、石垣元気選手は高卒なので、1軍でバリバリ活躍するのは早くて数年後になると思われます。
「石垣投手を1位でいけるのは、現有戦力に余裕のある球団。つまり、来季何勝できるのかではなく、近未来にどれぐらい勝てるエースになれるのか、そこに投資できるチームでしょう。戦力が充実する阪神やソフトバンク、育成が命綱の日本ハムはそれができる。2軍でトレーニングした結果、数年後には手がつけられない投手になる可能性があります」
出典:cocoKARA
現在のドラゴンズの戦力を考えると、将来を見据えるのはもちろん大事ですが、即戦力として何勝できるかが最優先と思います。
立石正弘選手もスラッガーとして非常に魅力がありますが、2025年のシーズンは岡林勇希・上林誠知・細川成也・ボスラーといった打者が軒並み活躍し、チーム全体として“得点力不足”のイメージを払拭しつつあります。
さらに2026年にはホームランテラスの新設も予定されており、打線強化よりも「投手陣の再建」が優先課題になると思います。
投手陣は、テラス設置前のバンテリンドームでも被弾が目立ち、リリーフも松山晋也以外は安定感を欠く場面が多く見られました。
この状況を考えれば、中西聖輝投手を1位指名してローテを強化することが最善策と思います。
まとめ
2025年ドラフトで中日ドラゴンズの1位指名候補として注目される3人の選手について見てきました。
高校生No.1右腕と呼ばれる石垣元気投手は、最速158km/hのストレートを武器に将来性抜群。
素材型ながら完成度も高く、球団が得意とする投手の育成路線にもマッチしています。
一方、青学大の中西聖輝投手は、甲子園優勝や日米大学野球選手権優勝など、大舞台での経験も豊富です。
制球力と安定感に優れた即戦力タイプなので、来季からローテーション入りできる可能性も十分です。
創価大の立石正弘選手は、右の長距離砲として注目を集める存在です。
走攻守のバランスが良く、2026年から新設されるバンテリンドームのホームランテラスとも相性抜群なので、こちらを指名する可能性も十分あると思われます。
また今年も井上監督のガッツポーズが見られるのか!
10/23(木)のドラフト会議は大注目です!



今年は肩を痛めない程度にガッツポーズして欲しいですね








